色決めて。 実績紹介

こんにちは。建築設計事業部の山木です。

今回は、『色』についての話をしたいと思います。
建築設計を行う上で避けて通れないのが建物の内装に使う材料を選ぶこと、通称『色決め』です。

一見楽しそうなものですが、決めなければいけないものは床・壁・天井、扉、窓枠、巾木(床と壁が取り合う部分)、家具、照明器具等…それが各部屋分あると言われれば、その大変さを少し感じて頂けるのではないでしょうか。

現在受け持っている現場がその『色決め』を行う時期になり、世の中のありとあらゆる床・壁・天井が気になりだす。
通勤の時は駅構内の床・壁・天井、買い物に行けば店内の床・壁・天井、食事に行けばメニューの前に床・壁・天井、頭の中に床・壁・天井がぐるぐるぐるぐる回りだす。

普段何気なく見ているものをよく見ることで、こんな材料があったのか と新しい材料に気がついたり、こういう組み合わせもありなのか と新しい組み合わせに気がついたりするものです。

考えに考えて、決めた材料はプレゼンテーションボードにまとめてお客様に説明。『良いんじゃない』と満足してもらえた時は、達成感と床・壁・天井からの解放感。

コレで一仕事終えたなぁという時にかかって来た現場からの一本の電話。
『決めてもらった材料、確認したら生産中止になってますよ』 なんてことも…

日々の進歩の中で、新しい材料が生まれ、そして古い材料が無くなって行く。
床・壁・天井が戻ってきて再び頭の中をぐるぐる回り始める。
あぁ誰か『色決め』て。